月: 2025年11月

ASRock DeskMini X600

自宅でubuntuサーバーを立てたくて導入しました。
いわゆるベアボーンキットと呼ばれるものですが、最近はあまり流行っていないみたいですね。ただ、ASRockから出ているdeskminiシリーズは、高性能な構成をコンパクトに作れるため、一部のマニア?からは高い支持を得られている様です。私もご多聞に漏れず、何と言っても場所を食わない、省電力?、静か、結構高性能というところが気に入ってます。
せっかくなので、USB4なタイプのX600を買いました。それ以前のX600は、メモリの上限が96GByteでしたが、USB4タイプは128GByteになっているのも決め手でした。

構成は、CPUは、Ryzen 7 9700X、メモリはSO-DIMMでCrucialのCT2K32G56C46S5 (DDR5 PC5-44800、32GB x 2)、SSDはWD_Black SN850X NVMe SSD WDS200T2X0E (2TB)という構成です。ゲームをやらないし、GPGPUもついていないのに9700X?と思われるかも知れませんが、CPUとして設計が新しく、地力があるので選びました。

USB4タイプのX600は、CPUを8000シリーズにしないとUSB4にならないとか、グラフィック性能もふまえRyzen 7 8700Gを搭載する人も多いです。サーバー用途でなければ8700Gがおすすめというのは確かです。一方7000/9000シリーズにすればSSDもPCIe Gen.5に出来るのですが、これはかなり迷ったのですが、発熱を考えて、今回はGen.4のSSDにしました。箱がコンパクトなので、これは本当に迷いました。

最近、Windows updateでSSDが恒久的に死ぬ、という事件がありましたが、その原因のひとつが「SSDにキャッシュとして搭載していたDRAMを主記憶側へ持っていった、というコスト削減なアーキテクチャであった」という話を耳にしました。なので、それもふまえ、普通にDRAMを搭載したSN850X系のSSDにした次第です。冷却を考え、念のためヒートシンク付きにしました。

そして、買い物の最後にDeskMini用のWiFiオプションを追加しました。サーバーなので、有線LANが基本ですが、無線機のそばに移動してFT-8などのデジタル通信に使う時に無線LANがあると便利かな?と考えたのと、BLEなキーボード、マウスが接続できるのも便利かも、という考えがあったためです(BLEは、BIOS設定時には使えない、ということが後からわかり、がっかりしましたが)。

秋葉原から帰宅後、早速組み立て作業に入ります。
説明書は、最近のPCパーツで主流?な図解だけの紙しかありません。

裏の4本のM3?インチ?ネジをはずすだけで中身がマザボごとスポッと抜けるので、部品の実装は簡単です。

今までインテル系ばかりでRyzen自体が初めて使います(古くはK3を使ったことはありますが)。RyzenをICソケットに設置し、X600に付属のファン(熱伝導性のペーストは塗布済みでした)をセットする段取りは結構簡単に出来ます。インテルのリテールファンは、4隅の樹脂ネジが面倒くさいし一度はずしたりすると破損しやすいのですが、それと比較して、AMDの方式は簡単で好感が持てます。ファンのコネクタをマザボに挿しますが、挿すところは二か所あるので、とりあえず1の方に挿します(気持ちの問題ですね)。

続いてSO-DIMMを挿します。これは、普通のDIMMよりも短いので、特に問題無く簡単に挿せます。

続いてSSDです。M.2は、表に1枚、裏にも1枚挿せる仕様です。表の方が冷却は圧倒的に有利なので、SN850Xを表に挿します。ここで注意しないといけないのは、同じ場所に2段でM.2があり、下の段が無線LANモジュール用になっている点です。なので、SSDは後回しで、無線LANの組み込みをします。

カード自体は短いM.2なので問題ないですが、無線LANのアンテナを筐体につけるのが面倒です。同軸ケーブルのコネクタを筐体にねじ止めするのですが、一見すると筐体に穴がありません。なんの説明もないのですが、図を見ると筐体にアンテナを付けろ、と指定されている辺りは、押せば穴が開くような構造になっています。穴は3個ありますが、上と下を使うみたいなので、上と下だけドライバーの先で押し込み、浮いたところをラジオペンチでむしり取り、穴が開きました。ネットを見ると、ここで無理やり同軸のコネクタをねじ込んでいる人も居ますが、心配なので軽くリーマーでバリを取ってから、コネクタをねじ込んで完成です。コネクタに接続されているとても細いケーブルの先には、これかたとても小さいコネクタがついていて、これを無線LANモジュールに挿すのが、また細かい作業になります。

以前、秋月で購入したGPSモジュールも同じコネクタを使っていましたが、直径1mmくらいのコネクタで、爪の先で押し込む感じです。ダイバーシティアンテナになっているので二本のケーブルを無線LANモジュールに差し込み、それをM.2コネクタにマウントして終わりです。

そしてその上にSSDをセットしてほぼ完了。

これで筐体内にマザボを戻せば、ハードウェアの組み立ては終わりになります。