カテゴリー: 無線

FT-450Mが来た!

嬉しいニュースです.6月頃に知り合いのJL1NIEさんからFT-450MとRadixのVDP(40m, 20m)などいろいろを譲っていただきました.無線機追加の変更申請を済ませ,ポールをベランダに立ててアンテナも設置.急にまともな局に昇格してしまいました.JL1NIEさん,ありがとう.

ALL JA 2015

国内の様々なバンドがとても賑やかになるので,アンテナの状態確認も兼ねて何時間か参加しました.6m, 40mはアンテナの調子があまり良くない?のか聞こえも飛びも今一つなかんじだったため,後半は20mのみで過ごしました.モービルホイップ at ベランダの構成が災いしてか,6, 4, 8エリアのみの交信に終わりました.途中のスキップを避けるためには,ダイポールアンテナの併用が良いのかも知れません.面白かったのは,午前中,6エリアからつながり始め,次第に4エリアとも交信が可能になり,山口,広島,岡山あたりまで近づき,愛知の方の信号が聞こえましたが,これは空振りで終わり,その直後くらいから北海道がつながるようになったことです.これは次第にF層が下がってきたとか,下に成長してきたということなのでしょうか?

「釣竿アンテナ製作ノート」つづき

この本は,いろいろと”目から鱗”なことが書かれています.特に,ベランダアンテナとアース,ラジアルに関する記載は秀逸です.ざっくり書くと,1/4λバーティカルをベランダに立てる場合,(1)ラジアルとして電線を多量に散りばめる,(2)ベランダの手すりをアースにする,(3)GP(エレベーテッドラジアル),という選択肢があります.結論から言うと,(3) > (2) > (1)で効率が良いということです.基本的な考え方として,「電流腹を建物から遠ざける」というのが一番重要.なので,エレベーテッドが一番良い.また,GPアンテナの場合,ラジアルは一本だとL字ダイポールでバーティカルな輻射にはならない(対称形に張るのが重要)ということも書かれています.

また,アンテナのローディングコイルについて,ボトム,センター,トップと考えると,ボトムは電流腹なのでそこにコイルを入れると効率が悪い様なことを言われているが,実際はそうではない.センター,トップになると高いインダクタンスのコイルが必要になり,巻線数が多い必要があり,抵抗値が上がりQが下がるのでよろしくない.大型コイルをボトムに入れるのが実装まで考えると良い,というのも”目から鱗”でした.まあ市販のホイップはどちらにしろ大したコイルではないので,ダメか.

で,これらをまとめると,狭いベランダでコンパクトに効率よいアンテナを立てるとなると,1/2λのバーティカルな気がするのですが,あってますかね?電流腹は建物から離れるし.バーティカルダイポールは,給電が面倒なので,以前作ったみたいなEFHWにするのが良さそう.短縮したければ,1/2λのセンターにコイルを入れるので良いのか?いろいろ試してみたくなりました.

でも,よく考えたらセンターにコイル入れて短縮して,オフセット給電したら,それってVCHアンテナじゃん.なんか同じところをぐるぐる回っている気がする.

リニアアンプの設計(その2)

ハムフェアで入手した基板はモトローラのRFトランジスタ向けの設計になっているので,自分の設計に合わせてゴリゴリと基板のパターンを修正.こういう時はリューターが役に立ちます.

一方,LTspiceの方は,最後の詰めがなかなか.RFトランスの巻き数比やインピーダンスの調整は,収束してきましたが,出力波形のFFTの結果がいまひとつ.新スプリアス基準も解釈がいろいろあって心配なのですが,とりあえず,定K型を5段と多めに用意してみました.回路シミュレーションの結果を見ると,かなり効果があるみたいですが,spiceの計算精度の問題化,フィルタの段数を増減しても,あまりスペクトルに変化が見られない気がします.なぜ?

リニアアンプの設計(その1)

三菱電機のRF用パワーMOSFETを使えば簡単なのはわかるのですが,結構なお値段もしますし,飛ばしたらお財布にも痛いです.最近はスイッチング電源用に高速かつ頑丈なMOSFETが安価に売られているので,これを利用しない手はないでしょう.鈴商でIRF530(単価200円)で入手してから設計開始です.スイッチング電源用のMOSFETは,ON/OFFで使うことが前提になっているので,増幅器に使おうと思うとデータシートの情報では不足気味です.とりあえず,回路シミュレーションだぁ!ということでLTspiceの登場です.「トロ活」他の回路を元に適当に設計して,シミュレーションを繰り返します.どうやらVgsが4Vを超えるとONになる特性なので,リニアアンプには使いやすいかも知れません(リニアアンプは入力電力も比較的大きいですよね,接続する無線機にもよりますが).

航空無線通信士

総通は和文モールスがあって一生?無理そうなので,それを除くと自分にとって無線系の最後の資格になります.海上無線通信士と似たような感じかと想像していたのですが,法規の内容が結構異なり,いろいろと勉強になりました.若い人が多く,懐かしい雰囲気の中での受験でした.送話の試験では,試験官の方から早過ぎることと,5文字毎に間をおくことなどの注意(というか,今後のために教えてくださった感じでした)を受け,結果が心配でしたが,なんとかパスした様です.ということで,今,免許証発行の手続き中です.

追伸:その後すごい早さで処理していただけたみたいで,一週間くらいで免許証が届きました.

トロ活???

リニアアンプ関連を調べていると,「トロ活」という言葉を目にします.最初は,何のことかわからなかったのですが,「トロイダル・コア活用百科」という本をsさ指していることがわかりました.国内ではFCZコイルが全盛ですが,海外から無線機キットを購入するとトロイダル・コイルが多用されており,その理解のために前述の本を買ってありましたが,なかみは中身は電力増幅器の説明にも多くのページが割かれています.

伝送線路トランスの技術が中心になっており,これを使って広い帯域の電力増幅器を少ない部品で作るというのが特徴の様です.

使用半導体部品は旧いのですが,MOS FET向け設計がきちんと記載されているので,今でも十分役に立ちます.

リニアアンプ勉強中

QRPでスタートしていますが,たまには少し送信電力を上げて運用してみたいじゃないですか.東京ハイパワーさんが残念なことになってしまい,世の中にはkWクラスの極端なリニアアンプ以外は普通には売っていません.じゃあ,作ればいいじゃないか,ということで調査を始めているところです.

最初に気になるのは,半導体です.昨今はリニアアンプに使えるようなトランジスタは続々と廃品種になっているので,みつけてもプレミア価格がついています.そんな中でも三菱電機のRDなんちゃらHHF1は手頃な価格で入手できるので良さそうです.他には,スイッチング電源用のパワートランジスタは比較的高い周波数でも頑張るので,HFならば使えるとのことで,ネットで検索するといくつも製作事例に出会うことができます.

CW用なのでB級プッシュプルの”リニア”なアンプである必要すら無いのですが,電力効率やLPFをの負担を考えるとそれが無難かも知れません.

今年のハムフェアでもリニアアンプ用基板,コアのセットもどきを入手しましたし,エレキジャックの過去記事やら,AN762やら,情報は豊富で,回路はシンプルなので,簡単なところからスタートしましょう.

ベランダバーティカルアンテナとラジアル

少し前にセンターローディングのモービルホイップアンテナであるHF20CLををベランダに付けました.ベランダはアルミの手すりが付いているので,通常ならば車体にアースするところを静電結合で手すりをラジアルにする作戦です.結果はとてもうまくいき,アンテナ直下でSWRを測定すると限りなく1.0に近く,しかも広い帯域で1.5以下でした.

これに気を良くして,以前から持っているHF40CLと入れ替えたところ,どうもうまくありません.SWRが2~3の辺りで高止まりで,不安定,あきらかにラジアルが足りていません.

ということで,とりあえず,アルミの手すりがところどころ途切れている部分をアルミテープ(キッチンとかの目張りに使うようなもの)を貼って,電気長を長くする作戦に出たところ,肝心のHF20CLでSWRが不安定になり,共振点が高い周波数へ移動するという,奇妙な影響が出たため,急きょ元に戻しました.ラジアルは共振点に合わせて何本か用意すべし,というのを実感した次第です.とりあえず,今の気分は20mオンリーなので,このままにしておきます.

良い勉強になりました.深いなぁ.

バーティカルアンテナ vs. ダイポールアンテナ

よく知られていることですが,実際に試してみて,「ああ,やっぱりバーティカルの方が打ち上げ角が低かった」というのを実感しました.例のIBPビーコンを聞いてみただけなのですが,うちのダイポールは設置した高さが低いために上にしか電波が飛んでいなかったみたいで,受信時も国内のIBPビーコンしか入りませんでした.ところが,ベランダに設置したバーティカルに変えたところ,ハワイとかが聞こえて,逆に国内が聞こえなくなりました.香港やオーストラリアが聞こえないと思ったら,現在停止中とのこと,残念.