カテゴリー: 自作

リニアアンプ勉強中

QRPでスタートしていますが,たまには少し送信電力を上げて運用してみたいじゃないですか.東京ハイパワーさんが残念なことになってしまい,世の中にはkWクラスの極端なリニアアンプ以外は普通には売っていません.じゃあ,作ればいいじゃないか,ということで調査を始めているところです.

最初に気になるのは,半導体です.昨今はリニアアンプに使えるようなトランジスタは続々と廃品種になっているので,みつけてもプレミア価格がついています.そんな中でも三菱電機のRDなんちゃらHHF1は手頃な価格で入手できるので良さそうです.他には,スイッチング電源用のパワートランジスタは比較的高い周波数でも頑張るので,HFならば使えるとのことで,ネットで検索するといくつも製作事例に出会うことができます.

CW用なのでB級プッシュプルの”リニア”なアンプである必要すら無いのですが,電力効率やLPFをの負担を考えるとそれが無難かも知れません.

今年のハムフェアでもリニアアンプ用基板,コアのセットもどきを入手しましたし,エレキジャックの過去記事やら,AN762やら,情報は豊富で,回路はシンプルなので,簡単なところからスタートしましょう.

テレキャスキット製作の続き(完成)

塗装でかなり手間取りましたが,やっと完成しました.やはり,ラッカー塗装は大変でした.塗膜が薄いから回数塗る必要がある,という意味がやってみてわかった感じです.要するに,ラッカーの主成分はほとんど溶剤で,乾燥は早いけど,乾くとほとんど成分が残らない,と言うと言い過ぎですが,それくらいの感覚でいた方が良いかも知れません.で,結果をあせって一日になんども塗り重ねると,下の塗装まで溶けたりします.また,塗膜が薄いので,下地処理が甘いと結局いつまでも凸凹しています.ただ,塗膜の質は固くて,磨くと輝くのでとても気持ち良いです.触った感じもキュッキュッとしますし.結局,ネックはクリアラッカーを刷毛で繰り返し塗って,うまくできたのですが,ボディーの方は,スプレー缶に頼りました.Webで見た情報の通り,毎日少しずつ,一週間かけて塗り重ね,その後一週間は乾燥に徹して,完成した次第です.パーツ類もそれなりにこだわって改良したのですが,完成品はとても気に入っています.苦手だったオクターブチューニングにも慣れ,結構精度良く作れたと思います.さあ,これから練習だ!

真空管 vs. トランジスタ

タイトルを見ると定番の議論に見えますが,もっと現実的な話で.今時,普通に電子回路を設計するならばトランジスタと思っていたのですが,微妙であることがわかりました.理由は入手性です.
ご存じの通り,半導体は単体のトランジスタから集積回路へと一気に進化したので,単体のトランジスタ,特に増幅用途のものは次々と廃版になっていることに気が付きました.
単体で残っているトランジスタはスイッチング用途で,アンプ向けに適した特性は考慮されていないものが多いみたいです.
オーディオ向けのアンプも通常はオペアンプなどの集積回路を使うことが普通な様で,無線の様な高周波の増幅器も,モジュール化されていることが多いです.しかも,モジュールは携帯などのUHF領域のものがメインかも知れません.
学校で習うようなCR結合の一石増幅器とか作ろうとしたら,廃品種になりかけの2SC1815とか2SK30とかを使いたいところですがねぇ.
話を元に戻すと,真空管に関しては,最近のオーディオブームやギターアンプ需要のためか,ロシア製,中国製を中心に復活しています.なので,低周波でも高周波でも電力増幅器を作ろうとした時に下手すると真空管の方が安かったりします.パワートランジスタがFETもすぐに2,3千円したりしますが,真空管が千円台で買えたりします.なんだか,複雑な気分ですね.

真空管ギターアンプ

無線や高級オーディオ以上に汎用的に真空管が使われているのが,実はギターアンプの世界だったりします.今でも新品がギターマガジン他の雑誌に広告で掲載されているくらいです.ということで,自分としても気になるわけで,とりあえず本を買ってみました.「真空管ギターアンプの工作・原理・設計」という本です.技術屋でありながらギタリストという著者の文章は,軽妙でありながら,エンジニアにも読み易い正確さを伴っており,楽しく読めます.高級オーディオの様に肩が凝らず,無線機の様に難しくなく真空管の世界へ入っていくには一番かも知れません.歪み万歳!

圧着

電気工作と言えばハンダ付けというのが定番ですが,世の中では圧着が多用されています.
“ハンダは信頼性が低い”というのが大きな理由かと思います.
これは経年劣化(旧いハンダはボロボロっと崩れることがある)を指していたり,ハンダ付け不良の可能性を指していたり,あるいは大電流が流れた時にハンダだと吹き飛んでしまって耐えられないケースも考慮していたり,色々なケースがあります.
一昔前は,コンピュータ等のデジタル機器の試作品は全てラッピングを用いて配線していました.これも圧着の一種で,高い信頼性を誇っていましたが,高速信号には不向きなため最近は用いられていません.

また,それ以外の理由としては,私の想像ですが,やはり電源の無い現場ではハンダ付けよりも圧着の方がやり易いというのも少なからずあると思います.コテライザーとかもありますが,ぶっとい線のハンダ付けには向いてないですし.

電気工事士の技能試験では,リングスリーブを用いた圧着というのが出て来ます.束ねる線の断面積が8平方ミリメートルを超えると中スリーブ,それ以下ならば小スリーブ,とかいろいろルールがありますが,実際にやってみるとなかなか楽しいです.かなり力を加えて,いかにも金属同士が融合しています,という雰囲気があり,信頼性は高そうです.自作の大容量電源やパワーアンプとかでも使ってみると良いかも知れません.

エレキギター完成

塗装などで結構手間取りましたが,ようやく完成しました.
終盤,リアピックアップ不良というアクシデントに見舞われましたが,製造元のHOSCOさんに相談させていただいたところ,交換品をすかさず送っていただき,無事完成にいたりました.とても親切かつ迅速にご対応いただいたことをここに感謝いたします.どうもありがとうございました.
ということで,早速弦を張り各部の調整,チューニングを行い,とても精度が良いキットであることを再確認しました.
音に詳しいわけではないのですが,個人的にはとっても良い音に感じました.自宅には,市販品のギターが何本かあるのですが,レスポール型は無いので,音の違いを楽しんでいます.
シングルとハムバッカーの違いも面白いです.

ウレタン塗装は難しい?

ウレタンは一回で厚塗りが出来るし,塗膜も丈夫なので簡単,という言葉のとおり,ギターの塗装は途中まで順調でした.ただ,後半にマスキングテープを剥がしたら,塗膜が一緒に釣られてビニールの様にはがれてしまってびっくり!
ウレタンの重ね塗りは適さない,一回目の塗装の上をサンディングして「足付」してからじゃないと二回目の塗膜ははがれやすい,いやいや,一回目の塗装から5分待って半乾きの段階で二回目を塗らないとダメ,などネット上に氾濫する情報に翻弄されつつ,自分としては,一回目の塗装の数日後,#400でサンディングしてから二回目を塗ったのですが.
他にも,サンディングの粉が残っていて白い点が残ったり,いろいろ不具合がありますが,ほどほどに修正して,次のステップへ進みたいと思っているところです.
なんだかんだ言っても,いろいろ起こるから楽しいのですが.

エレキギターのキット

次から次へといろんなことに手を出して...と思われそうですが,エレキギターのピックアップがコイルと磁石で出来ていることから,電気屋としての血が騒いでしまいました.ピックアップについては後程詳細に触れようと思います.とりあえず,HOSCOという会社からキットが出ていたので,暮れに発注して,今,作っています.

ダイポールアンテナのエレメント追加

週末に,20mバンドのエレメントを追加しました.フルサイズは,帯域が広くて気持ち良いですね.長さを調整していて気が付いたのですが,左右の長さのバランスが狂うと,インピーダンスが高くなる(オフセンターとか呼びましたっけ?)ので,共振周波数を合わせるだけではなく,左右のバランスも合わせることが,SWR低下に重要です.もっとセンターからずらして,トランスでマッチングをとるというのもありですが(VCHアンテナみたいですね).今まで学んだことがいろいろ参考になり,楽しく調整できました.アンテナの具合はとても良く,夜間まで皆さんのCW交信が聞こえました.
ただ,副作用として,既存の40m,15mのVSWRが悪化しましたが,そちらは,アンテナチューナーで対応ということで.

MTR用充電池

MTR (Moutain Topper Radio)を普段携行する際は,単3が8本でも重いので,006P型の充電池を模索していました.NiMHだと,6セルの7.2V型と7セルの8.4V型があります.Liイオンのもありますが,寿命,安全性が微妙なものも多いみたいなので,まずは,東芝のNiMH(8.4V型)で試すことにしました.ヨドバシの店頭で偶然みつけたので,充電器と一緒に購入.ほとんど受信でたまに送信で,どれくらい持つか試してみます.