短縮ダイポールアンテナ

ついこの前,「やっぱりバーティカル」みたいなことを書きましたが,40mバンドについては国内優先でしょう,とか,リファレンスとしてダイポールをおさえておこう,とかいろいろな考えがあって,張ってみました.庭が7mくらいしかとれないので,フルサイズは無理です.雨ざらし,陽射し燦燦という状況を考えて,とりあえず,市販品を使うことにしました.ということで,Diamond AntennaのW-721を導入です.今までバーティカルを実験していた伸縮ポールにバランをとりつけ,片方を庭木,もう一方を家のベランダを超えて家の裏へ,という如何にも影響の大きそうな配置になってしまいました.
それでも,15mバンドの方は,うまくいきそうです.アンテナアナライザでは,19.8MHzとかで共振していたので,調整用のヒゲを思い切って丸ごとはずすと,21.05MHzくらいでVSWRが1.0-1.1という良い値になりました.一方,40Mバンドは話になりません.何もしない状態だと5.8MHzで共振です.両側50cmくらいのヒゲを全て切って何とか7MHzに共振しましたが,VSWR2.5くらいで,100オームのインピーダンスを示しています.建物や地面が近いと容量結合があって,インピーダンスが低くなって困るものと思っていた私には意外な結果です.
ρ= (Zo – ZL)/(Zo + ZL), VSWR = (1 + |ρ|) / (1 – |ρ|)なので,Zo=50オーム,ZL=100オームだとVSWRは2くらいになるので,正確にはZL=125オームというところでしょうか.噂では,短縮ダイポールのコイルの部分は結構敏感で,これが建物や地面に近づくと,かなりVSWRが変化するとのことでしたから,その影響でしょう.インピーダンスが高くなるのはよくわかりませんが.ちなみに,14MHzで測定すると高いインピーダンスを示して電圧点になっているようなので,その意味では正しい状態なのかも知れません.